※腎臓病は、命に関わる病気です。少しでも症状が思い当れば、お早めの受診をおすすめ致します。※当院は、主治医・セカンドオピニオンとして様々な相談を受け付けています。まずはご相談下さい。
腎臓病の概要・症状
犬猫の腎臓病(腎不全)は、腎臓を構成するさまざまな組織や器官の機能が低下し、腎臓が本来の役割を十分に果たせない状態、病気のことです。
犬猫の腎臓病(腎不全)は、その特性から急性腎不全、慢性腎不全の2種類に分類できます。それぞれの特徴は以下の通りです。
項目 | 慢性腎不全 | 急性腎不全 |
---|---|---|
進行速度 | 数週間から数年の間に進行 | 数時間~数日の間に急激に進行 |
初期症状 | 飲水量・尿量が増す、尿の色・臭いが薄まる | 食欲不振、元気の消失、嘔吐下痢など |
悪化症状 | 食欲不振、多尿貧血、体重減少、胃腸障害 | ※治療しないとすぐ末期に移行 |
末期症状 | 尿毒症、食欲廃絶、痙攣/昏睡、呼吸異常 | 尿毒症、食欲廃絶、痙攣/昏睡、呼吸異常 |
症状の進行・リスク
慢性腎不全:数週間から数年の間に進行します。一度罹ると完治できない上、症状が悪化すれば命に関わる病気です。
急性腎不全:数時間~数日の間に急速に進行します。早く治療を行わないと命を失うことも少なくなりません。
進行度に関して、IRIS(国際獣医 腎臓病研究グループ)により以下の4つのステージが定められています。
診断方法・治療方法
腎臓病の診断方法
診断は、血液検査、血圧検査、尿検査などで行います。
腫瘍や結石などのために慢性腎臓病に陥っていることもあるため、腹部超音波検査やレントゲン検査などを行い鑑別診断します。
慢性腎不全の治療方法
慢性腎不全の治療は、完治させることは難しいため「腎臓の機能が失われるスピードを緩やかにする」ことに重きを置いて、食事療法、血管拡張薬(CKDの進行阻止・腎組織保護効果)、吸着剤(尿から排出されるべき老廃物を吸着し便として排出)、血圧降下剤、点滴治療、造血剤(貧血に対して)といった治療を組み合わせて行います。病気の進行を遅らせるため、継続的な通院が必要になります。
急性腎不全の治療方法
急性腎不全の治療は、とにかく時間との戦いです。すぐに治療を開始しないと手遅れになります。
まずは静脈内点滴で脱水を補正し、病態に合わせて様々な薬剤を使用していきます。
いろんな治療をしても尿が出ない場合など、腹膜透析や血液透析を行うこともあります。
治療のため、1週間程度の入院が必要になります。治療により元気を取り戻してくれることもあれば、腎機能が戻らず死亡すること・慢性腎不全へ移行してしまうこともあります。
治療費の目安(税抜)
慢性腎不全の治療費の目安
合計 | 検査費30,000~40,000円、通院都度10,000~15,000円 |
---|---|
検査/初診費用 | ¥30000~40,000(血液/尿/エコー検査・点滴/注射/内服薬他) |
治療費用/1週間毎の通院時※ | ¥10,000~15,000円/都度(点滴/注射/内服薬 約0.8~1.2万円、血液検査等 約0.5万円) |
※症状が落ち着くまでは、3日~1週間おきに来院頂くことが多いです。血液検査は隔週~月1回の頻度が多いです。また、上記はあくまでも目安金額(税抜)です。症状・体重・体調によって、薬液薬剤代などが変動します。
急性腎不全の治療費の目安
合計 | 検査/処置/入院費60,000~110,000円 |
---|---|
検査/初診処置費用 | ¥30000~40,000(血液/尿/エコー検査・点滴/注射/内服薬他) |
入院/処置費用(3~7日) | ¥30000~70,000(入院費0.4~0.6万円/日、点滴/注射費 0.3~0.5万円/日×数日、ICU費 0.4万円/日×数日) |
※上記はあくまでも目安金額(税抜)です。症状・体重・体調によって、入院期間・薬液薬剤代などが変動します。
腎臓病・腎不全は、命に関わる病気です。少しでも症状が思い当れば、お早めの受診をおすすめ致します。まずはご予約下さい。
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当院の設備・施設
当院では、かかりつけ医として様々な病気を、院内で対応できるように様々な医療機器・設備を有しています。
複数の医療設備を完備
様々な症状の診察・検査・処置を一貫して行えるよう、血液検査機器、生化学検査器、レントゲン、エコー、顕微鏡、耳鏡検眼鏡、眼圧機など、基本的な医療機器を取り揃えています。
院内に手術室を設置
専用の手術室を設け、滅菌設備、無影灯、専用手術台、麻酔モニタ、麻酔器・気化器・人工呼吸器など、手術に必要な設備を整えています。十分な検査の後にこちらで手術を進めます。
入院設備・ICUを導入
処置後・手術後に安静に回復を図れるスペースとして、専用の入院ケージをご用意しています。また、酸素濃度・温度の調整可能で、治癒力を高められるICU設備も導入しています。
当院の医師・院内の様子
経験豊富な医師が担当
当院の獣医師は、10年以上の臨床経験を持つ経験豊富な医師です。
様々な症状を自院で対応したり、外科経験を活かすのは勿論、動物・飼主様に優しく丁寧な施術・接客をご提供致します。
綺麗な院内、サロン・ホテルも併設
当施設は、トリミング・ホテルが併設して病院とも連携しているので、お預かりの際は動物の体調や皮膚の状態など合わせて見させて頂きます。
一つの施設で完結するのでぜひご利用下さい。
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