※誤飲は、時間が経つにつれて命に関わる危険な事故につながることがあります。
少しでも誤飲の可能性がある場合は、できるだけ早くご来院いただくことをおすすめいたします。
犬猫の誤飲・内視鏡治療の概要
犬や猫が異物を誤飲した際、内視鏡による治療は身体への負担が少ない選択肢です。麻酔下で口からカメラを挿入し、異物を確認・摘出するため、開腹手術に比べて回復が早く、入院期間も短縮できます。特に早期の処置であれば、外科手術を避けられる可能性が高くなります。動物の体への負担を最小限に抑えた、安全性の高い治療法です。
項目 | 内視鏡治療 | 開腹手術 |
---|---|---|
処置方法 | 口から内視鏡を挿入して異物を摘出 | 腹部を切開して胃や腸を開き異物を摘出 |
身体への負担 | 少ない | 大きい |
麻酔の必要 | 全身麻酔が必要 | 全身麻酔が必要 |
回復時間 | 短い(通常は日帰り〜1日入院) | 長い(数日〜1週間程度の入院が必要) |
傷の大きさ | ほとんど残らない | 数cm以上の手術痕が残ることがある |
適応できるケース | 異物が胃や食道にあり、摘出可能な場合 | 異物が腸まで進んでいる場合や穿孔がある場合 |
犬猫の誤飲は、時間が経つにつれて腸まで進んでいくことになります。開腹手術が必要になるので、誤飲した可能性がある場合は、なるべく早く受診することをおすすめ致します。
犬猫の誤飲の診断・治療方法
〇 癌(がん)・腫瘍の診断方法
腫瘍の診断には、触診、血液検査、エコー検査、レントゲン検査が行われます。必要に応じてしこりの細胞診、病理検査が行われます。
その検査を元に「腫瘍が何であるか?」と「腫瘍がどのくらい広がっているか?」「腫瘍により体にどのような影響が出ているか?」を判断します。
〇 癌(がん)・腫瘍の治療方法
癌の治療は、大きく「外科」「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」の3種別に分かれます。当院では、外科および化学療法が可能です。放射線療法は近隣の施設をご紹介いたします。
外科(腫瘍・腫瘤の切除)について
多くの腫瘍では、外科手術が第一の選択肢になります。外科治療で腫瘍・腫瘤を切除するので、局所的に効果的な治療法です。外科で腫瘍を取り除いた後に、必要に応じて化学療法などを行う場合もあります。
化学療法(抗がん剤)について
化学療法(抗がん剤)は注射や内服で全身に投与する治療法になります。全身の腫瘍細胞に対して一気に治療できる反面、局所的に効果をだす治療ではないので、抗がん剤治療ではしこりを小さくするほどの効果は見込めないことが多くなります。
犬猫の内視鏡治療のリスク
外科療法のリスク
全身麻酔により心臓・呼吸機能の低下、麻酔薬へのアレルギー反応、嘔吐や誤嚥、腎臓や肝臓など臓器への負担など可能性があります。発症部位の転移や良性から悪性に変わる、または術後に疼痛・化膿・感染症を起こすリスクがあります。
化学療法のリスク
よくある副反応として、脱毛、嘔吐下痢・食欲低下などの消化器症状、白血球数減少や血小板数減少のような骨髄抑制が見られることがあります。
犬猫の内視鏡治療の料金・費用の目安
外科(皮膚腫瘍切除)の治療費の目安
合計 | 約68,000~100,000円 |
---|---|
検査/麻酔費用 | 術前検査¥22,000(X線・エコー・血液・他)、全身麻酔¥13,200~19,800 |
手術費用 | 手術費用33,000円 |
入院/処置費用 | 入院・処置¥8,800~13,200/日×0~2日 |
※上記はあくまでも目安金額です。症状・体重・体調によって、入院期間・薬液薬剤代などが変動します。また、他の部位の場合(乳腺、眼瞼、腹腔内、膀胱、精巣、卵巣など)は、金額が変わります。
外科(乳腺腫瘍切除)の治療費の目安
合計 | 約68,000~133,000円 |
---|---|
検査/麻酔費用 | 術前検査¥22,000(X線・エコー・血液)、全身麻酔¥13,200~19,800 |
手術費用 | 33,000円 |
入院/処置費用 | 入院・処置¥8,800~13,200/日×0~2日 |
※上記はあくまでも目安金額です。症状・体重・体調によって、入院期間・薬液薬剤代などが変動します。また、他の部位の場合(皮膚、眼瞼、腹腔内、膀胱、精巣、卵巣など)は、金額が変わります。
抗がん剤治療の治療費の目安
合計 | 検査費22,000円、毎月11,000~33,000円 |
---|---|
検査/麻酔費用 | 術前検査¥22,000(X線・エコー・血液・他) |
治療費用/初月※ | 毎週22,000~33,000円(血液検査 約1~1.5万円、抗がん剤約1~1.5万円) |
治療費用/2カ月目以降 | 毎週11,000~16,500円(抗がん剤のみ) |
※初月は、血液検査結果を見ながらどの抗がん剤薬が合うか毎週試していくので高くなります。また、上記はあくまでも目安金額です。症状・体重・体調によって、薬液薬剤代などが変動します。
癌(がん)・腫瘍は、命に関わる症状です。少しでも症状が思い当れば、お早めの受診をおすすめ致します。まずはご予約下さい。
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当院の設備・施設
当院では、かかりつけ医として様々な病気を、院内で対応できるように様々な医療機器・設備を有しています。

複数の医療設備を完備
様々な症状の診察・検査・処置を一貫して行えるよう、血液検査機器、生化学検査器、レントゲン、エコー、顕微鏡、耳鏡検眼鏡、眼圧機など、基本的な医療機器を取り揃えています。

院内に手術室を設置
専用の手術室を設け、滅菌設備、無影灯、専用手術台、麻酔モニタ、麻酔器・気化器・人工呼吸器など、手術に必要な設備を整えています。十分な検査の後にこちらで手術を進めます。

入院設備・ICUを導入
処置後・手術後に安静に回復を図れるスペースとして、専用の入院ケージをご用意しています。また、酸素濃度・温度の調整可能で、治癒力を高められるICU設備も導入しています。
当院の医師・院内の様子

経験豊富な医師が担当
当院の獣医師は、10年以上の臨床経験を持つ経験豊富な医師です。
様々な症状を自院で対応したり、外科経験を活かすのは勿論、動物・飼主様に優しく丁寧な施術・接客をご提供致します。

綺麗な院内、サロン・ホテルも併設
当施設は、トリミング・ペットホテルが併設して病院とも連携しているので、お預かりの際は動物の体調や皮膚の状態など合わせて見させて頂きます。
一つの施設で完結するのでぜひご利用下さい。
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